所得が倍に!?SESエンジニアの年収の上げ方

前回の章では、SESエンジニアの年収が他業種を含む全体平均と比較して高いことを確認しました。しかし、この業界で不満が蔓延している理由は何なのでしょうか。今回の章では、その問いについて探求し、SESエンジニアが年収を上げる方法について解説していきます。

目次

システムエンジニアの平均年収

まず、前提として理解しておくべきことは、システムエンジニア(SE)の年収は他業種と比べて高いという事実です。以下に示すグラフは、業種別の平均年収を表示しています。

システムエンジニアの業種は「情報通信業」に分類されます。一般的に「IT業界」と呼ばれる業種は、情報通信業に含まれる情報サービス業あるいはインターネット付随サービス業に該当します。上のグラフからもわかるように、情報通信業の平均年収は599万円と、他業種と比べて高いです!

SES企業では年収が上がらない理由

一方、SESエンジニアとして働く場合、基本的な給与面の待遇はそれほど悪くないと言えます。むしろ、他業種と比べると良い方です。システムエンジニアという職種自体は、年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です

しかし、SES企業では、年収500万円~600万円が限界とも言われています。

その理由として、まず挙げられるのが、ピラミッドの階層構造(多重下請け構造)が確立してしまっている点です。

最上位に位置する元請け企業(1次請け)は、大手IT企業になります。上の階層ほど人数が少なく、孫請けになるほど人数が多い構造になっています。

このピラミッドの階層が深くなってしまい、多くの中小SES企業は3次請け、4次請け、もしくはそれ以降となっています。

階層が深くなるにつれて、中間マージンとしてピンハネされる金額も増え、給料は低くなります。では、このような構造で一生懸命働いたら給料は上がるのでしょうか?答えは「No」です。

年収を上げることの難しさ

その理由として、発注額の相場が確立してしまっていることが挙げられます。上の図では、発注企業から元請けに対する一人あたりのSE費を150万円としています。この数値は適当に書かれたものではなく、大手IT企業が受注するようなシステムにおいて、だいたいこのくらいが相場となります。また、ピンハネ額も同様に、発注額の10~30%と相場は決まっています。

相場がある程度確立している以上、エンジニアの単価を上げれば、自社の利益を減らすことになります。黒字プロジェクトならまだしも、多くのプロジェクトは赤字になるかどうかの瀬戸際となることが多く、末端エンジニアの単価を上げてくれることは稀です。

年齢を重ねて、スキルや経験を積み上げたとしても、同じSES企業に属している限り、どこかで頭打ちとなります。そして、そのラインは階層が深くなるにつれ、低くなります。

荒川 慧

この問題を解決するためには、自分自身のスキルを磨き続け、可能な限り高単価のプロジェクトに参画することが重要です。また、自社でプロジェクトを取り、一次請けとして働くことも一つの解決策となります。

SES正社員B

それは大変そうですが、自分の未来のために頑張ってみます!

SESで年収を上げる具体的な方法を探求しましょう!

まず、私たちが一つ疑問に思うかもしれない事を明確にします。

それは、「SESでは年収を上げることはできないのでしょうか?」ということです。

しかし、それに対する答えはハッキリとします。「そんなことはありません、方法はあります。」そう、SESで年収を上げる方法は存在します。それは主に以下の4つです。

・引き抜き
・転職
・副業
・SESフリーランス

それでは、これらの方法をひとつずつ、詳しく見ていきましょう。


1. 引き抜き

先ほど挙げたピラミッド図をご覧いただければお分かりいただけるでしょう。末端のSES企業に所属していると、どんなに努力をしても報われにくいというのが実情です。これは、一つの案件を下請けに流す多重下請け構造が存在している以上、仕方のないことです。

では、どのようにして年収を上げることができるのでしょうか。答えは単純で、上位の階層に位置する親会社へ移ることです。

一般に、SESの引き抜きはタブーとされています。しかし、現実にはそうした引き抜きが行われているのです。それは、一般的に誰もが公には話さないことですから、同じ職場にいる人も、同僚が突然上位の階層へと移ったことに気づくことは多くないです。

SES正社員B

実際に私自身も、この方法によって年収を少しアップすることができました。

ただし、この方法は所属している会社を裏切る形になるため、一概に推奨するものではありません。しかし、商流が一段上に上がるだけで年収が大きく変わるという事実を無視することはできません。


2. 転職

引き抜きを狙うためには、コミュニケーションやタイミング、そして根回しが必要になります。これらが困難であると感じる方にとって、よりシンプルな方法が存在します。それが「転職」です。

エンジニアの場合、収入を上げるためには転職が一番の近道となります。実際、エンジニアの転職は今や当たり前となっています。更に、エンジニアの転職回数も増えています。

2015年に厚生労働省が実施した調査によれば、エンジニアを含む専門的・技術的な仕事に従事している方の転職回数は「1回」の32.1%、次いで、「3回」の21%という結果になっています。そして、現在はこの数字はさらに増えていると考えられます。

エンジニア業界では転職を繰り返しても年収が上がりにくい傾向があります。
詳細はこちらの記事を参照。
【section1】知らないとやばい!エンジニア業界の3つの働き方

SES正社員B

なるほど、エンジニアにとって転職は重要な選択肢なんですね。

転職はリスクを伴いますが、自身のスキルや経験を市場価値として反映させ、収入を増やす大きなチャンスです。


3. 副業

しかし、転職には相応のリスクを伴います。年収が上がったとしても、オフィス環境や業務内容、何より人間関係がうまくいかなければ、成功とは言えません。そんなリスクを背負わず、収入を増やす方法が存在します。それが「エンジニア副業」です。

副業を行うことで、本業の収入を超える可能性もありますし、不労所得を生み出すことも可能です。副業の具体的な内容については、次の章で詳しく見ていきましょう。

4. SESフリーランスへ企業への転職

最もリスクが低く、年収のUP幅が大きいと考えられるのがのが「SESフリーランス」への転身です。完全なるフリーランスのように案件獲得のために営業する必要もなく、年収は1.5~2倍ほどになる方が多く、関わりたいプロジェクトを選択することができます。

また、フリーランスとして年収を上げた後、その経験を持って正社員としての転職がしやすくなるメリットもあります。

ITフリーランスA

実際に私自身も、この方法によって年収を400万アップすることができました。

年収が増え、税金対策もでき、残業もなくなりスキルアップやプライベートに避ける時間も増えるので個人的に元tもおすすめの方法です。

詳細はこちらの記事をチェック!

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